and もずくとおはぎメールマガジン バックナンバー

---

「Ambiguous Scar」

静かな見た目とは裏腹に、深く刻まれた痕跡がそこにある。
触れれば切れてしまいそうなほど鋭く、
その輪郭は、癒しや慰めとは無縁のまま佇んでいる。

この作品は、痛みと断絶の記憶をテーマに制作されました。
そこにあるのは存在の証。
むき出しの傷跡は、壊され、傷つきながらもなお立ち続ける意思を示します。

心の奥に沈めたはずの感情――不安、怒り、拒絶。
それらを呼び覚ますかもしれません。
けれど同時に、それは抗いようのない「生」の力でもあります。

曖昧な痛みをまといながらも、
確かにここに存在するということ。

その痕跡からは何が生まれようとしていますか？

他3つのテーマについては、こちらでご紹介しています。

「Ambiguous Construct」
and Art【それは確かなものですか？】誰かが決めた“枠組み”に光をあてる

「Ambiguous Bubble」
and Art【あなたが執着しているものは何ですか？】儚さに惹かれる感情をみつめる

「Ambiguous Gestation」
and Art【その”兆し”はいつから？】未来を動かす曖昧なチカラ

▼Ambiguousシリーズ｜光を纏い輝く様子をぜひご覧ください